~『けんたろう』のマイブログ~

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~『けんたろう』のマイブログ~ TOP > 2017年02月

肉以外を求めて、日曜日の早朝に電車に乗り、一つ隣の駅まで行ったのは私だけではなかった

  休日だというのに私は吊革につかまり自宅のある最寄駅から一つ隣の駅まで移動していた。

車窓からの見慣れた田園風景を眺めながら、子供のころ

「毎日、お肉がいい」

と、母親を困らせていたことを思い出していた。

日曜日の早朝の電車は、人も疎らだがいつもの日曜日よりは乗客が多い。

私の住む街が始発駅だからこの人たちはすべてそこから乗車したことになる。

そのうち一つ隣の駅に電車は停車した。

そして、私を含むすべての乗客がここで下車した。

心なしか皆、休日のそれとは思えない早い足取りで。

「この人たちも私と同じ目的で、自分の住む最寄駅から日曜日の早朝の電車に乗って一つ隣のこの駅へ来たのだな」

と私は思った。

「肉以外の食料を求めて・・・」

ここ数週間、私の住む街では肉以外の食料を販売している店はなくなっていたのだ。

私がそのことに最初に気付いたのは、駅前の商店街の八百屋へ寄った時だった。

もちろん野菜を買おうと思ってそこへ行ったのだが、肉しか売ってない。

「ここ八百屋ですよね?」と店主に尋ねると、「へい、八百屋ですよ。毎度あり!」と威勢よく返ってきた。

「また、覗きます」と告げ、私は八百屋を後にした。

向かいの魚屋に入って見た。

魚屋では、いつも通り魚が売られていた。

何だかほっとした気持ちで鯵を買った。

お代と商品をやり取りしながら魚屋さんに

「お向かいは八百屋さんですよね?」と尋ねてみた。

「へい、そうですが、何か?」

と不思議そうな顔で私の顔を覗き込んできた。

「いえ・・・、ありがとう」

と言って私は鯵を手に魚屋を後にして、その日はそのまま帰宅したのだった。

翌日、気になりもう一度駅前の商店街に足を運んでみた。

真っ先に八百屋を覗いてみたのたが、やっぱり肉を売っているようだった。

そのまま振り返って昨日味を買った魚屋の様子をうかがってみると、昨日まで魚が並べてあったはずなのにその全てが肉にかわっていた。

私は思わず自分の目を擦ってみたが、見間違いではなかった。

八百屋の隣のパン屋に視線を移すと、そこではパンが売られていた。

私はまるで助けを求めるかのようにパン屋に入った。

「ここ、パン屋さんですよね?」

と尋ねる私に一瞬驚いたような表情になった店員さんだったが、

「はい、パン屋ですよ。焼きたてのクロワッサンがおススメですよ」

と、笑顔で応対してくれた。

私はすすめられるがままクロワッサンを購入し、

「お隣は八百屋さんで、そのお向かいは魚屋さんですよね?」

と私はパン屋の店員に尋ねてみた。

店員は、笑顔で応えた。

「はいお隣が八百屋さんでそのお向かいは魚屋さんで手前どもがパン屋でございますよ。どうぞご贔屓に」

ここから先は、翌日パン屋で肉が売られていたことはご想像の通りで、

その翌日には、パン屋の向かいの薬局、

そのまた翌日には、パン屋の隣の金物屋、

金物屋の向かいのおもちゃ屋、おもちゃ屋の隣の呉服屋、呉服屋の向かいの時計屋・・・

数日の間に商店街全てが肉を売るようになっていた。

この現象は商店街だけではなく、駅前のコンビニ、駅裏のスーパー、スーパーの隣の本屋、その向かいの銀行、その隣の本屋、

そのまた隣の花屋、その向かいの大学病院、果ては市役所まで肉を売るようになっていた。

そう、私の住む街では肉以外うられていないということだ。

そこで私は日曜日の早朝に電車に乗り、一つ隣の駅まで肉以外の食料を求めてやって来たというわけだ。

私以外の日曜日の早朝に電車に乗っていた乗客もきっとそうに違いない。

と、視線を横にずらすと電車の運転士までが、休日のそれとは思えない早い足取りで先を急いでいた。

私は、自分のリュックも肉になっていることさえ知らずに

「2月は29日がない年もあるけど、肉の日はどうなってるのだろう?」

と、どうでもいい心配をしていた。









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もしかしてウーブン?

「?・?・?・・・」 ⇒ 「もしかしてウーブン?」 ⇒

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イヌカニレーサー

いつもならレースが終了するとピットに帰るはずなのだが、

1着でゴールしたボートが大時計脇に止まり、レーサーが上陸してきた。

フルフェイスのヘルメットを脱ぐと、イヌだった。

ヨークシャテリア(?)、犬種に疎いためよくは分からないが、

グレーにブラウンがまざったような艶のある毛長な小型犬が勢いよく駆け出した。

イヌは、飼い主らしき小太りの中年女性に飛びついた。

状況を呑み込めない僕は、その女性にどうやってイヌがボートを操縦しているのか尋ねてみた。

次の瞬間、イヌはカニに変わっていた。

カニは、スープカップの中にガチャのカプセルを開けた半分、つまり半球状のもの素材は便器を入れ、

スープカップと半球状のものの間に潜り込んで何やら動いていた。

半球状のものの重みでカニが磨り潰されてしまうのではないかと僕は心配になった。


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地球儀色の空

 午前0時の書店に行列ができた6時間後、僕はいつものようにゴミ出しをしていた。

つまり、今日は金曜日ということになる。

ゴミ出しをする僕の上には地球儀色の空が広がっていた。

書店に並んでいた人達は何色の空を見たのだろうか。

濃い黒から淡い青に移ろうわずかな時間の地球儀色の空と僕の間には、

空気すら存在していないかのようにクリアな像だった。

地球儀色の空に夜の名残が浮かんでた。

南に白い三日月、西に薄い金色の星。

黒が青になる前に青みを帯びた銀になるのはこの時期だけなのか、この一瞬だけなのか・・・。

雲もなく、湿度もなく、いろんな条件が重なった結果が地球儀色の空を作りだしたのだろう。

深く考えるのはやめて、地球儀色の空を脳裏にただ焼き付けることにした。





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古地図と小地図

(序)古より言い伝えられし言葉がある・・・  


賢者は言った。

「知りたければ地図を手に入れろ」と。

地図はどれもやがて古地図になりなる。

だから2016年に改さんされた地図を手に入れるのだ。

それも小地図をだ。

これほど精密で優れた地図を見たことはない。

百年に一度の代物だ。


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三叉線路のトンネル女

 「あたしがこの線路を通るのは三回目さ。」

トンネル女は言った。

「一回目は、トロッコに乗って通ったんだよ。」

「みんながトロッコの片方に移動して、分岐点で山手の線路に進んで、バランス崩して崖下に転落しちまってさ。」

トンネル女は言った。

「二回目は、A列車に乗って通ったんだよ。」

「みんなが日当たりが良く暖かくて眺めのいい海側の座席に殺到して、分岐点で海辺の線路に進んで、これまたバランス崩して横転しちまってさ。」

トンネル女言った。

「1回目の時は、危ないと思ったが嫌われるのがこわくて黙って見てたのさ。だから・・・」

トンネル女言った。

「2回目の時は、危ないと思って嫌われてもいいからみんなに言ったのさ。でも・・・」

トンネル女言った。

「トロッコもA列車も見送ってトンネルの中の線路の真ん中を歩いてるんだよ。あたしは。」

と、言ったトンネル女の顔を、暖かくきらきらと美しい出口の光が照らし始めた。







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「Dビー」の脱落 

「Wリー」、「Mッキー(隠れ)」、そして「Dビー」。

かつては、「三大探せ」シリーズだった。

でも「Dビー」が脱落してしまったようだ。

「Dビー」だらけで探す必要がなくなったのさ。


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エクレアの丘

夕刻、いつものように雨戸を閉めに行った。

国道を渡り、商店街というにはあまりにもお粗末な商店群を抜け、いつものように駅舎に入った。

いつもなら突き当りに姿を現すはずのスマホを横にしたような形の茶色い一枚物の雨戸が見当たらない。

「私は迷ってしまったのか?こんな単調な道のりで・・・」

雨戸が見当たらないいつもの突き当りを左に折れ私は歩を進めた。

しばらく進むと右手に少し開けた場所があり私はそこへ立ち入った。

すぐに白い壁に突き当った。

右手に細い通路のようなものがあることに気付いた。

私はその細い通路に進路をとり、十数メートルほど進んだだろうか、突然視界が開けた。

始めは強い光を感じ、そして景色がはっきりと浮かぶ。トンネルを進み、出口に到達したときのあの感覚だ。

私の目に飛び込んだのは、ガラケーの画面のような縦長の景色だった。

私は線路の幅より少し幅の広いコンクリートの上に立っていた。プラットホームだろうか。

そこから真っ直ぐに線路が伸び数十メートル先を列車が赤いテールライトを見せながら走り去っている。

線路左には、手前に畑が広がり、さらにガラケーサイズの景色の左奥には気の生い茂った山があった。

私が最も目を奪われたのは畑の奥、ガラケーサイズの景色の中央から上、つまり畑の奥にそびえるエクレアを縦にしたような丘だった。

エクレアの天辺に赤茶色の屋根の家が建っている。そこまではよいのだが、ほぼ直角に切り立った斜面にも家が建っているのだ。

立っているのではなく斜面から生えているのだ。

細長い二階建ての青い屋根の家が斜面から下に45度くらいの角度で。

私の注目をひいたのは、その重力を半ば無視したよう形状的な異様さだけではなかった。

景色全体の中でそのエクレアのような丘の部分が、りんご飴のような艶っぽい光沢をはなっていたのだ。

その色彩美にうっとりとしてしまったのだ。

糊付けをしたパズルを透明の樹脂の額におさめ照明をあてたときのようなあの美しさが、

ガラケーサイズのリアルな景色として私の目の前に広がっている。

私はスマホを横にしたような茶色い雨戸のことなどすっかり忘れて、

形状的異様さとコーティングされたような艶っぽい色彩美ガラケーサイズの景色をいつまでも眺めていた。

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難問・「BTBC」と「PC」に関する命題

この記事を書いた際「BC」を「BT」と誤植してしまいましたので後刻訂正致しました。自戒のため誤植部分(打消し線)が残っております。

BTBCはあってPCはないのか?」

この難題を解決することはふかのうなのだろうか?・・・

そんな思いに私の人生の大半が支配されているような気がする。

命題の半分は随分昔から解消している。

「ある」は、確認も証明も容易だが、

「ない」は、確認も証明も困難だ。

この問題に対する思いに私の人生の大半が支配されている理由は、

至極単純で明確なのだ。

私は、

「PCを要望している。」

ただそれだけのことなのだろう。

そしていつもの終点に一時停止する。

「PCはある。確認作業を怠っているだけだ。」と。

普及率の問題で私の身辺には「BTBCだけがあるように感じているだけだと。」

いつもそこでハッとする。

「私は身近にPCを欲している。」

のだと。

さらにそれは、私だけでなく、もしかするとお隣さんだったり、スーパーの入り口ですれ違った誰かさんだったりも欲しているのかもしれないと。

さらにこうも思う。もしかするとお隣さんだったり、スーパーの入り口ですれ違った誰かさんだったりは欲していないのかもしれないと。

「私は身近にPCを欲している。」ということは明確なのだと。

因みに、余談だがAmazonさんで「BTBC」と「PC」を検索すると・・・圧倒的に「PC」のヒット数が多いよう気がする。

「BT」・・・ 160,493件 「BC」・・・151,165件
「PC」・・・2,447,494件










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 投球の

「間隔」と「感覚」

にスポンジボール。

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ドライブ

助手席には、ボストン型の太ぶちメガネをかけた小太りのスーツ姿のテレビでたまに見かけるTM似の中年男がブルドッグを抱いて乗っていた。

国産の白いスポーツカーで左折可の交差点を曲がり、中央分離帯の最初の切れ目をUターンして、

河川敷の現場に到着すると、

穴に水が溜まった池のようなものを囲んみ皆で中を覗き込みながら、職人がいないと騒ぎ立てていた。

池のような穴の底の方には、穴埋め補修をされたようの跡があり、そこから水が湧き出るように漏れていた。

スポーツカーは、オープンカーだった。


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怪談・煮込んだ穴子とアナコンダに

 2月3日、節分。

この日になると思い出すことがある。

太巻きを恵方に向いて頬張り・・・という節分の風習がある。

と、教えられたのは幼稚園のころだったか小学校に上がったころだったか。

当時、僕たちの間で恵方巻以上に強烈な印象として記憶に残るある風習に関する話があった。

恵方巻について公園で友達数人で話していた時のことだ。

「煮込んだアナゴを捲いた太くて長い巻き寿司をたべるんだぜ」

友達のうちの誰かがそう言ったとき、

「太いアナコンダに巻かれるのさ、そして最後の食べられるのさ」

という声がした。

公園の芝生の上に輪をつくってしゃがんでいた僕らは首を上に向けた。

声の主が僕たちを見下ろしていた。

みんなびっくりりして首をすくめた。

声の主は、話を続けた。

「はじめはやさしく巻きつくのさ、とても心地良く安心できる・・・そして最後の食べられるのさ」

みんな固まってしまって誰も動けないし声も出せなかった。

声の主は、話を続けた。

「だんだんきつく巻きつくのさ、だんだん痛く苦しくなってきて、そのうちまた気持ちよくなって、そのうち何も分からなくなって・・・」

「そして最後の食べられるのさ・・・全部」

僕たちは怖くてギュッと目をつぶっていた。

いつの間にか声はしなくなっていた。

僕たちは恐る恐る目を開けた。

声の主の姿は消えていた。

僕たちは声の主が男だったのか女だったのか、子供だったのか大人だったのかさえ誰も覚えていない。

でも、2月3日、節分・・・大人になった今も僕たちは、この日になると思い出すことがある。




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 LP屋金猿

 ビデオレターを見終えたLP屋金猿はおもむろに立ち上がり、

カウンター奥隅の小さな扉を開け東京ドーム一個分はあろうかという大きな収蔵庫に入っていった。

収蔵庫の中には無数の棚が並べられていた。その棚には無数のLP盤がびっしりと詰まっていた。

次にLP屋金猿は、収蔵庫入口にあるセグウェイに乗り、収蔵庫の中を素早く無駄なく移動したかと思うとあっという間に収蔵庫入口に戻ってきてセグウェイをもとの位置に止めた。

そしてLP屋金猿は、3枚のLP盤を手にカウンター内に戻り静かに小さな扉を閉めた。

次にLP屋金猿は、カウンター下から取り出した箱をカウンターの上に置きその蓋を開けた。

そして先程収蔵庫から持ち帰ったLP盤を丁寧に確認しながら箱の中に収めていった。

次にLP屋金猿は、カウンター上の文箱から愛想のない無地のメッセージカードと万年筆を取り出しこう書いた。

「上から順番にどうぞ。 LP屋金猿 」と。

そしてそれを先程丁寧に確認しながら箱の中に収めていった3枚のLP盤の上に無造作に置き箱の蓋を閉じた。

次にLP屋金猿は、箱の蓋に宛名と差出人を書き込んだ。

「Dear HG(SK) From LP屋金猿」と。

そしてカウンター奥中央の小窓を開けベルトコンベアーの上に、

カウンター奥隅の小さな扉を開け東京ドーム一個分はあろうかという大きな収蔵庫からセグウェイに乗り素早く持ち帰って、

丁寧に確認しながらの収められた3枚のLP盤の上に、

文箱から取り出した万年筆でメッセージが書かれた愛想のない無地のメッセージカードが無造作に置かれ、

蓋が閉じられ宛名書きされたカウンター下から取り出した箱を置き、小窓を閉じ緑色のスィッチを押した。

次にLP屋金猿は、先程の文箱から帳簿を取り出しこう書き込んだ。

「846」 「Mo」 「中(ナカ)うの蕎麦」と。

※本文中の「中(ナカ)う」は、某牛丼チェーン店ではございません。











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アナ・ホーリーはなぜ穴を掘ったのか?

後に「事故」から「事件」に変更された世の言う「アナ・ホーリー事件」というものが存在する。

 多くの自転車乗り、中でも「峠愛好家」と呼ばれる連中が集う有名な峠があった。

その「峠愛好家」の中の一人が「アナ・ホーリー」だった。

彼は、「峠の天才」と仲間達から一目置かれる存在であると同時に恐れられてもいた。

彼が「峠の天才」と呼ばれる所以は、その「下り」の圧倒的な強さにあった。

強さの理由は、事故をも恐れぬ勇気で一切減速しないその狂気的な暴走にあった。

ゆえに周囲から恐れられる存在でもあったのだ。

「いつかあいつ事故るぜ、巻き添えにならないようにしないとな・・・」

誰もが口々にそう呟いていた。

そして峠で下りに入ると後方からアナ・ホーリーが迫ると誰もがコースを譲った。

アナ・ホーリーは、やがて奇妙な行動をとり始めた。

「俺はもう上るのは嫌だ、下るだけがいい」

と、突然、峠を下りきったところに穴を掘り始めたのだ。

これが「アナ・ホーリー事件」の発端だった。

「狂気的なのは下りの走りだけじゃなかったようだな。」

「山に上下と書いて峠なのに、登らないんじゃ山下になっちまうよ。」

「まったくだ、上り(登り)下りの登下にもならね」

と周囲の反応は概ね冷ややかなものだった。

しかし、「峠愛好家」の中には、アナ・ホーリー同様に「下り」のスリルとスピードに興奮を覚える者も多く彼の熱狂的な信者も少なくなかった、

時間が経過するにつれアナ・ホーリーと一緒に穴を掘る者が増えていった。

ある日、峠の上からその様子を眺めながら、「峠のスペシャリスト」と称され敬意を持って「長老」と呼ばれる男が呟いた。

「穴を掘り進めてみたところで、一度上ってこなければ下れまいにな・・・」と。

誰もが当たり前過ぎて見落としていたこと、アナ・ホーリーの狂気の沙汰として流していたことを。

やがて、日が経ち地上からアナ・ホーリー達の姿を目視することはおろか、その気配すら感じ取ることができないほどになったころ「事故」が起こった。

轟音を残し、彼らの掘り進めた穴が突然崩落し、峠の麓に口を開けていた穴が一瞬にしてその姿を消してしまったのだ。

当初は、「事故」として扱われたが、崩落自体は事故なのだろうが、あの日長老が口にした疑問に世間が気付き「事件」ではないかと騒がしくなってきたのだ。

「一体、アナ・ホーリーはなぜ穴を掘ったのか?」








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(採点制競技以外は全般的に好きです。この中に競輪・競艇が含まれてます。舟券・車券も購入しますが、どちらかというと競輪と競艇をスポーツとして楽しんでます。当った!ハズレた!はオマケみたいなもので・・・レース内容や選手の闘い振り生き様に明日への活力みたいなものをもらってます。)
・読書
(時代物やスポーツ、経済を題材にした小説、株・節約・料理などの実用書、行動心理学などの学術書などが好きです。)
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 ・・・などなど。それぞれ極めることもなく程よく楽しんでます。

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