~『けんたろう』のマイブログ~ TOP > 2017年07月

雀戯

たけしと住宅団地の坂道を上っていた。

「俺は眠りたいから店番頼むな。」

「どうやればいいか分からないよ。」

「大丈夫。即席麺に湯かけて200円、トッピングのタマゴも200円、それだけだ。」

その夜、バイパスの高架下にあるたけしの屋台で店番をした。

翌日、二羽の雀が大樹で戯れていた。

一羽は、地表に張り出した根の上で、

もう一羽はその1メートル50センチほど上のデベソのような節の上で。

あの日、地球がけっつまずいてすっころんだ。

地面は揺れて海の水がこぼれた。

北に北極はなく、南極は南にない。赤道も横に走らなくなった。

それでも二羽の雀が大樹で戯れていた。

その上に空があり、その下に地面がある。

すっころんでも引力だけは、変わってない。

その夜、二つの棘を持った実が落ちた。

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[ 2017/07/22 18:49 ] 散文集 | TB(0) | CM(0)

干しシイタケとタケシ

彼は、マスクの中で口が開き涎が出ていることに気付いた。

連日真夏日の続く7月、アルミテープで浴室に軟禁されていた。

小窓は開いていたが、扉は閉ざされており、隙間から流れ込み指を微かに撫でる外気が冷房のようにさえ感じられた。

 干しシイタケが、弾力を取り戻したのは、その翌日、7月18日のことだった。

ちょうど、奇妙な少年が登場したころ、

割きたての鮭の腹から飛び出した白子のように、瑞々しくふっくらとしたシイタケに戻ったのだった。

9こそないが、悪くない数字たちだと干しシイタケはその数字に好感を持った。

そしてこの日、干しシイタケは、やっとタケシを理解した。

登場した奇妙な少年の名前は・・・「タケシ」ではない。

指使い、腰のくねりに、足の動き・・・「タ・ブ・フゥ」・・・「タ・ケ・シ」。

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[ 2017/07/18 18:44 ] 散文集 | TB(0) | CM(0)

「ウロ蛸馬歩」

藤井四段の連勝が29でストップしたとカモメの知らせで聞いた。

対局に馬・歩がどのような影響を及ぼしたか鯛工船の上では知る由もないが、

その出来事の2日後の 2017年7月4日午前、

七夕の日中を待つことなく、鯛工船に 「ウロ蛸馬歩」は釣り上げられた。

その時すでにショウエイの姿はなく、甲板にはキュウシュウの姿があった。


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[ 2017/07/04 15:13 ] 散文集 | TB(0) | CM(0)
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