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干しシイタケとタケシ

彼は、マスクの中で口が開き涎が出ていることに気付いた。

連日真夏日の続く7月、アルミテープで浴室に軟禁されていた。

小窓は開いていたが、扉は閉ざされており、隙間から流れ込み指を微かに撫でる外気が冷房のようにさえ感じられた。

 干しシイタケが、弾力を取り戻したのは、その翌日、7月18日のことだった。

ちょうど、奇妙な少年が登場したころ、

割きたての鮭の腹から飛び出した白子のように、瑞々しくふっくらとしたシイタケに戻ったのだった。

9こそないが、悪くない数字たちだと干しシイタケはその数字に好感を持った。

そしてこの日、干しシイタケは、やっとタケシを理解した。

登場した奇妙な少年の名前は・・・「タケシ」ではない。

指使い、腰のくねりに、足の動き・・・「タ・ブ・フゥ」・・・「タ・ケ・シ」。

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[ 2017/07/18 18:44 ] 散文集 | TB(0) | CM(0)
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