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よろずの時を経て~トキヘンゲいろへんげツキヘンゲ~

あまりにも透明過ぎる極寒の空気は、ベールにはならない。

すべて明け透けの冬空に、好奇の目に晒された。

三十よろずの時を経て、かぐやの里は、恥じらうように影に、そして乙女のようにほのかに赤面してみせた。

三十八よろずの時を経て、美少年の水色は、乙女の桃色へと移ろった。

冬空が夕映え移ろうがごとくに。

八十六よろずの時を経て、冬空は宵闇の早朝、真白なベールに満たされた。

この日、2原色のニワトリ2羽が産んだタマゴのの数は8個だった。

トキヘンゲいろへんげツキヘンゲ。

[ 2018/02/02 15:29 ] 散文集 | TB(0) | CM(0)

着ぐるみシャーク

 豪華客船だということに気付いたのは、5階フロアからエレベーターに乗り「1」の釦を押し下降し始めて間もなくのことだった。

動き始めた展望型エレベーターが突然傾いた。

ガラス越しの光景は、これまでに見たことのない不思議なものだった。

大きな道路や背の高い建物のある市街地の上、中空といえばよいのだろうか、上空ではない位置に荒れ狂う海があり、

どうやらその海にこの豪華客船存在しているようだ。高層ビルのいくつかは、その上層階部分が海に突き刺していた。

そして、荒れ狂う海の中には、もう一つ不思議な光景が広がっていた。

鮫が水面をこちらに向かって泳いできていた。

初めは、遥か遠くの黒い点でしかなかったのだが、徐々に黒い点は大きくなった。

それが鮫であることを認識するのにそれほど時間はかからなかった。

あの特徴的な背びれで鮫と認識して程なく、その常識的にはありえないものを見てしまったという後悔と驚愕と好奇・・・そんな様々で複雑な感覚に縛られた。

鮫は、背びれだけでなく顔の部分も水面から出してこちらへと真っ直ぐに泳いできていた。

口を大きく開いているようで、正面から見る鮫の形状の印象とは大きく異なっていた。

近づくにつれ、常識的にはありえないそれは、はっきりとしてくるのだった。

少し前から、ものすごく視線は感じていた。鮫のそれとは異なるもう一つの視線も。

それも、大きく開かれた鮫の口の中から。

それを認識したとき一瞬にして全身が凍り付いた。

大きく開かれた鮫の口の中に人間の顔があったのだ。

信じがたいが、おそらく、足からまる飲みにされされ足が閊えてその状態になったのだろう。

顔だけ出せる鮫の着ぐるみでも被り海を泳いでいるような感じだが、その顔の表情は、この世のものとは思えないものだった。







[ 2018/01/10 09:59 ] 散文集 | TB(0) | CM(0)

「金魚のじゃがいも」

「金魚のじゃがいも」というのは、

「犬のぽち」とか「猫のたま」みたいなもので、

「ぽち」という名の犬、「たま」という名の「猫」方式で、

つまりは、「じゃがいも」という名の金魚のこと。


この「金魚のじゃがいも」、

色は、背中の方は赤味を帯びたオレンジ色、で下に下がるにつれて薄くなり中ほどを過ぎると白銀になる。

俗に言う「金魚色」なのだが、艶や光沢はなく鱗もなくツルんとしている。

かたちは、少しゴツゴツとしていて丸っこい体をしている。

その名の通り小玉のじゃがいも。


金魚鉢の掃除をしてやろうと、

テーブルの上に「金魚のじゃがいも」を置くと、金魚色したジャガイモのかたちをした瀬戸物のようにも見える。

「金魚のじゃがいも」は、水から出してテーブルの上に置いても決して飛び跳ねたりしはない。

無表情で落ち着き払っている。そして、テーブルの上で胸鰭をついて顔の側を少し持ち上げてじっとしている。

その姿が滑稽でもあり、愛くるしくもある。


金魚鉢の掃除をしていると、「金魚のじゃがいも」の口が半開きになっていることに気付いた。

半開きの口の中に泥のようなものが溜まっているのが見えた。

金魚鉢の掃除を続けながら横目で「金魚のじゃがいも」を見ていると、

胸鰭を短い脚のように使いツカツカと小股に歩いて、といってもジャガイモのような体はひこずって、

透明の弁当の蓋の方に進み、口の中に溜まった泥のようなものを弁当の蓋の中に吐き出した。

その姿がまた滑稽でもあり、愛くるしくもある。

最近の女子語で言うところの「かわいい」。

[ 2018/01/09 00:27 ] 散文集 | TB(0) | CM(0)

2018年1月6日の2日前は、1月4日。箱の中には、8包。

キッチンのワゴンのバスケットの中のカップスープの賞味期限が「2018.1.6」と気付いたのは、

2018年1月6日の2日前。

2018年1月6日の2日前は、1月4日。箱の中には、8包。

[ 2018/01/06 20:06 ] 散文集 | TB(0) | CM(0)

早起きは三文の・・・。

「ヒャックシンッ!!」

また例の間の抜けたくしゃみがどこからともなく聞こえた。

「マエダサナダイイアマゴ」

イレブンでファイブスターを4つ。

○○×でパール拾う。

パン屋さん、新聞屋さんの頃、早起きは三文の・・・。

[ 2018/01/05 05:58 ] 散文集 | TB(0) | CM(0)
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